睡眠サイクルと睡眠段階

*対応機種:PACE 3、APEX 2/2 Pro、VERTIX 2、VERTIX 2S

専門的な睡眠分析でも、ウォッチのようなウェアラブルデバイスでの睡眠測定でも、睡眠段階は以下の4つに分類されます:覚醒、浅い眠り、深い睡眠、レム睡眠の4つです。一般的な成人は、これらの睡眠段階を一晩に3~5回繰り返します。


覚醒(非睡眠)

意識的な覚醒と「記憶がない」覚醒があり、上の3つの睡眠段階が繰り返される間、脳は時々無意識に短時間目覚めて、その後再び眠りに戻ります。しかし、通常は目覚めた後の記憶がありません。覚醒の時間が長くなかなか寝付けなかったり、覚醒の頻度が多いと睡眠が不安定になり、深い睡眠やレム睡眠の維持・確保が難しくなります。5分以上続く覚醒時間は「中断」とみなされます。光源や騒音などの夜間の妨害要素を減らし、静かで快適な睡眠環境を維持することで、覚醒の可能性を減らして睡眠をより安定させることができます。


浅い睡眠:浅い睡眠は入眠の最初の段階であり、「目覚め」と「深い眠り」のとの繋ぎ役として知られています。呼吸はゆっくりになり、体温はやや下がります。 健康的な浅い睡眠は、一般的に一晩の睡眠の約50%の割合を占めます。


深い睡眠:深い睡眠は睡眠の質を記録するうえで重要な段階です。 深い眠りの間は筋肉が弛緩し、呼吸と心拍数がゆっくりと安定していて目覚めにくく、身体の回復が最も進んでいる段階です。深い睡眠の時間は、推奨範囲内の時間がベストで、不足すると回復が追いつかず、多すぎると身体に問題を引き起こす可能性があります。 深い睡眠に費やす健康的な時間は、睡眠時間全体の20~25%です。


レム睡眠(急速眼球運動睡眠):急速な眼球の回転、心拍数の増加、筋肉の弛緩が特徴で、脳の発達と学習に役立ちます。実は脳が最も活発に活動しており、この睡眠段階では夢を見たり、活動や得た知識を記憶として定着させています。レム睡眠は幼少期よりも成人期に徐々に短くなり、レム睡眠が不足していても過剰でも、脳と精神の回復に大きな影響を与えます。深い眠りと同様、レム睡眠に費やす健康的な時間は睡眠時間全体の20~25%です。



睡眠データの有効活用

睡眠不足は健康に悪影響を及ぼします。 COROSウォッチで睡眠パターンを記録・確認することで、良い回復のためのパターンや変化を知ることができます。 一般的な成人は一晩に7~9時間の睡眠時間が必要であると言われています。しかし、睡眠時間と同じぐらいに睡眠の質も重要です。高い回復力のある睡眠とは、4つの睡眠段階をスムーズに循環して、できるだけ覚醒時間を少なくして、3~5回程度の睡眠サイクルを繰り返している状態です。

深い睡眠とレム睡眠を取ることは、筋肉と脳をより回復させ、身体の修復に不可欠な睡眠段階です。 また睡眠の質を高めるためには、寝る前のブルーライトスクリーンやアルコールを避け、日中の活動時間に十分な日光を浴びたり、一定の睡眠スケジュールを守るなどといった方法があります。

COROSウォッチがどのように睡眠データを記録するかについては、こちらの記事をご覧ください。