GPS測位に影響する要素
また、トレイルランニングに限らず、登山やアルペンスキーなど多くの山岳スポーツにおいて垂直速度は、プロアスリートが日常的に参考にしている重要なデータです。今後、垂直速度のデータを追加して、トレーニングやレースで有効活用してみてください。
現在の主な衛星測位システムは、GPS(Navstar GPS)、GLONASS(ロシア)、Beidou(中国)、GALILEO(EU)で、各国が打ち上げや運用をしており、それぞれ衛星の数や地球を周回する軌道が異なります。
全球測位衛星システムの測位原理
簡単に説明すると、原子時計に基づく時間信号を衛星から送信し、信号の往復時間の長さと光の一定速度からユーザーと対象衛星の距離を計算します。 その距離をもとに、三辺測量法でユーザーの位置を割り出します。
三辺測量とはいうものの、最終的な測位を完了するには、4つの衛星を同時に接続する必要があります。3つの衛星で位置を確認し、4つの衛星は標準時間を提供して位置誤差の修正と3D位置の計算を確認します。
現在主流のスポーツウォッチが搭載するGPS測位チップは、GPS、GPS+GLONASS、GPS+Beidouなど、ユーザーによって様々な組み合わせが可能です。 GPSシステムはその成熟度と安定性、そして衛星数も多いため、ほとんどの場合、測位とルート記録がより正確に計測できます。
GPS測位に影響する主な要素
GPSシステム優先の設計ロジックに基づき、GPSチップメーカーは一般的に8+4システムを採用しています。 8つのGPS衛星+4つの衛星:4つの衛星で測位できるのなら、なぜ12個もの衛星に接続する必要があるのでしょうか。それは、実際には衛星信号に影響を与える要因が多いからです。
1、マルチパス効果:周囲に高いビルや山などがあると、GPS衛星が発する時間信号が屈折し、信号受信が遅延することで測位位置がズレが発生します。したがって、高いビルのある都市ではこの現象が生じる可能性が高くなります。
2、大気環境:衛星からの信号は、電離層や対流圏(雨雲)を通過する際に屈折や信号の減衰が起こり、収集した情報に遅れが生じます。これが原因で雨天時はGPS信号が悪くなります。
(大気圏が衛星信号に干渉を生じます)
3、装着位置の影響:ウォッチを装着する位置によっては、身体と衛星の相対的な位置関係により信号が遮られ測位精度に影響を与えます。また、ランニング時の腕振りも同様に測位精度に影響を与えます。
4、衛星データの未更新:衛星データを更新しないでいると、信号受信の遅延や測位のズレが発生します。
GPSチップは、測位時に衛星の信号強度に応じて順位をつけ、信号強度の高い衛星を優先して測位します。 連続記録中に信号が薄れたり異常が発生した場合は、より信号の良い他の衛星を選択し、スムーズな測位と軌跡の記録を可能にします。
より正確な測位のために、以下の方法をお試しください:
1、衛星データを更新してください。
2、屋外において障害物があまりないところで、各衛星モードを切り替えて衛星状況を確認し、緑色が多いほど信号強度が強いので、信号の良い衛星モードを選択してください。
3、GPSキャッチ後に運動を開始してください(運動前にGPSのキャッチを完了させてください)。