乳酸性閾値心拍数/ペース
日常的にトレーニングをしているランナーは練習の目的に応じて強度を設定する場合が多く、心拍数とペースがトレーニング強度の重要な指標となります。
練習の目的に応じて強度を適切にコントロールできるよう、COROSのデバイスは乳酸性閾値心拍数/ペースやその他関連データを提供します。
乳酸と乳酸性閾値とは?
乳酸は運動強度、身体の機能状態やリカバリーの重要な指標であり、運動時の血中乳酸濃度は運動強度が高まると上昇します。そして、ある強度に達すると血中乳酸濃度は急激に上昇し、乳酸性閾値と呼ばれる臨界点に到達します。
乳酸閾値は身体の有酸素持久力を評価する重要な指標となります。そして、ランニングでは、それに対応さする心拍数とペースのことを乳酸性閾値心拍数/ペースと呼びます。
乳酸性閾値心拍数と心拍ゾーンの分類
COROSのウォッチは光電心拍数センサーで運動時の心拍数を計測し、ペースなどの運動強度を示すデータと組み合わせて乳酸性閾値心拍数を計算します。そして、データの精度はユーザーの使用時間に比例して次第に向上していきます。
乳酸性閾値心拍数を基準にして心拍ゾーンが5つに分類されており、運動後に各ゾーンでの運動時間がは反映されます。
乳酸性閾値ペースゾーンのカスタマイズ
全てのトレーニングで心拍数を参考にできるわけではありません。例えば、インターバル走では、心拍数よりもペースを強度の基準とするのが一般的でしょう。EvoLabでは乳酸性閾値ペースまたはカスタマイズされたオリジナルの乳酸性閾値ペースゾーンを提供します。そのペースを運動強度の参考にするほか、自身の能力評価にも活用できます。
練習の目的ごとに、6つのペースゾーンのうち最適なゾーンを選択してトレーニングすることができます。トレーニング終了後、アプリで各ゾーンの走行時間が確認できます。
走行データとその分析データを組み合わせて、もし各ペースゾーンの割合が練習目的とズレてしまった場合、練習計画の修正が必要であり、ペースと強度を適宜コントロールしてください。
乳酸性閾値の強度でトレーニングをする
乳酸性閾値の強度でのトレーニングを継続的に行うことで、この強度での持続時間を伸ばし、乳酸性閾値心拍数でこなせるペースを向上させます。
適切な練習目的を達成するためには、低強度の有酸素運動をベースにして、乳酸性閾値心拍数付近のテンポ走やインターバル走(クルーズインターバル)を組み合わせていくことが推奨されます。