リカバリーとトレーニングのアドバイス


リカバリーとても重要

運動能力の向上においてリカバリーが重要であり、ランナーにとっては練習後の適度な回復時間を設けることが、トレーニング効果を向上させ能力向上に繋がります。

EvoLabは新しい運動データのアルゴリズムを通じて、個人の運動能力、トレーニング負荷、前回からの回復時間を合わせて考慮し、より精度の高いリカバリー時間を表示します。

リカバリー時間の予測値とともに、ストレッチやマッサージなどを併用することでトレーニング効果を増やすことができます。


リカバリーとは低強度の有酸素運動を含む

リカバリーの過程では回復に充てる時間だけでなく、その時に推奨される練習強度も表示されます。つまり、リカバリーとは完全にトレーニングを中断することではありません。通常は、完全回復するまで練習を中断するのではなく、疲労具合や体調を考慮して行う低強度の有酸素運動を組み合わせていくことでリカバリー効果が高まります。


体力90-100%:高強度トレーニングを行ってよい

この範囲内であれば十分にリカバリーが取れている状態で、高強度トレーイングを含むあらゆる種類のトレーニング(レース、インターバル走、坂道ランなど)をこなすことができる状態です。この場合、その日や翌日のトレーニングをカスタムしても良いでしょう。



体力30-89%:低強度トレーニングを推奨

この範囲内であれば、疲労感がある状態ではあるものの低強度のトレーニングをこなすことができます。実際のトレーニングでは、リアルタイムのデータを参考にしてより小さな範囲のトレーニング負荷をコントロールすることで、自身の有酸素能力を維持しながらオーバートレーニングを防ぐことができます。

一方、低強度の有酸素運動を適切に行うことは、心身をリフレッシュするリラクゼーションとして有効であり、運動後の適切なストレッチや休息の時間と合わせて、身体の回復を早めることができます。



体力0-29%:休息を推奨

この範囲内であれば、トレーニングやレースによって身体に大きな負担がかかっている状態です。この範囲内でトレーニングを継続していった場合、運動能力の向上は期待できずオーバートレーニングのリスクも高まります。

なお、EvoLabが提供する「体力」データは、その時の疲労具合を示すものであり、スタミナの絶対値を示すものではありません。 したがって、0-29%の体力が表示されている時でも、トレーニングが続けられない状態というわけではありませんが、この期間は故障のリスクが高いのでリカバリーを優先させることが望ましいといえます。



まとめ

リカバリー時間とトレーニングのアドバイスをもとに、自分の感覚とすり合わせてトレーニングを組むことでトレーニング効果を高め、故障のリスクを軽減させます。

なお、COROSのデバイスから提供されるデータは、フィットネスモデルと個人の運動データに基づいて予測/推薦されるデータであり、実際の状況と違う可能性があります。使用時、システムが推奨するリカバリー時間が長い/短いと思う場合は、修正することができます。最大心拍数などの基本データの正確性を持ったうえで、実際の状況に合わせてパフォーマンス予測を手動入力で修正する必要があります。