ランニングレベル
COROSはシンプルな指標やグラフを通じて、ユーザーのトレーニング評価を明確にすることをサポートしています。
そして、今回はEvoLabシステムの要であるランニングフィットネスについてご紹介します。
ランニングレベルとは?
ランニングレベルとは、40~100点で数値化されたランニング能力の評価値であり、ランナーが自身の長所や改善点を把握するのに役立ちます。
COROSアプリ内で評価されるランニング能力のゾーンは以下の4つです:
● 有酸素レベル(>30km): 有酸素レベルは低強度運動を長時間行う能力のことで、有酸素パワーゾーンの最低ペースを評価基準とし、このペースが速いほど有酸素レベルの数値も高くなります。
● 乳酸閾値レベル(~10km): 乳酸閾値レベルは中~高強度運動を行う能力のことで、このペースが速いほど乳酸閾値レベルの数値も高くなります。
● スピード持久力(~3km):スピード持久力は高強度運動を行う能力のことで、VO2maxの推定値が高いほど高強度運動の持続時間が長くなります。
● スプリント(~400m):スプリントは短時間の超高強度運動を行う能力のことで、30~60秒での全力ペースを評価基準とし、このペースが速いほどスプリントの数値も高くなります。
(COROSアプリ内のランニングレベルの数値)
ランニングレベルの数値をどう理解するか
ランニングレベルの数値には細かく4つのゾーンという評価基準があるため、自分のランニング能力をより明確に把握することができます。
例として、アスリートAとアスリートBのそれぞれのランニングレベルの数値を見比べてみましょう:
● トラックランナーのアスリートAは「乳酸閾値レベル」と「スピード持久力」の数値が4つのうちで最も高くなっています。
● 50km以上のウルトラマラソンを得意とするアスリートBは「有酸素レベル」の数値が1番高くなっています。
COROSの数値から学ぶ
各ランナーの4つのゾーンに紐づくペースゾーンの数値は、そのゾーンの能力を向上させるために必要な強度を示しています。
この数値に基づいて自身の改善点を把握し、このペースゾーンでのトレーニング時間を増やすことで、より高いトレーニング効果をもたらします。
ランニングレベルの数値をどうやって向上させるのでしょうか?
各ゾーンにそれぞれの評価基準があってこれらは相互に関連していますが、ランニングレベルの数値を上げるために各トレーニングの目的を以下の要素ごとに絞って行なうと良いでしょう。
各ゾーンの説明は以下です:
有酸素レベル(有酸素パワーゾーンの最低ペース)
この能力を向上させるためには、有酸素レベルのペースゾーンでのランニングをオススメします。このペースゾーンで長時間(1~2時間程度)のトレーニングを継続的に行うことで、ミトコンドリアの成長を促し有酸素レベルの向上に繋がります。
乳酸閾値レベル(閾値ペース)
この能力を向上させるためには、乳酸閾値レベルのペースゾーンでのランニングをオススメします。このペースゾーンで15〜30分程度のペース走や、ロングインターバルなど閾値付近の強度を刺激することで閾値を向上させ、より速く、より長く走れるようになっていきます。
スピード持久力(VO2max)
この能力を向上させるためには、高強度のペースゾーンでのランニングをオススメします。このペースゾーンで3〜7分程度の疾走を繰り返すインターバル走を行なうことで、VO2maxを向上させていきましょう。
スプリント(30~60秒の全力ペース)
この能力を向上させるためには、超高強度でのランニングをオススメします。1分以内の全力走など、ランニングフォームの改善や、スプリント能力の改善に繋がります。
● トラック練習 - 短中距離選手向けのピラミッドインターバル
● トラック練習 - 中長距離選手向けのピラミッドインターバル
(COROSアプリからランニングレベルの詳細を確認する)
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