ペースゾーン
COROSはシンプルな指標やグラフを通じて、ユーザーのトレーニング評価を明確にすることをサポートしています。今回はペースゾーンについてご紹介します。
どのようにしてユーザーのペースゾーンが決まるのか?
ペースゾーンは、サイクリング界で最もよく知られているパワーデュレーションモデルと同様に、ペースデュレーションモデルというツールを使って算出しています。この方法では、以下の3つのパラメータを計算できます。
- 最大速度:1秒間の最大速度
- 無酸素運動量:1分間で走れる最長距離
- クリティカルスピード:10kmペース(閾値ペース)と関連
ペースゾーンとは?
この3つのキーパラメーターをもとに、ペースゾーンのパーソナライズが可能となります。
- ゾーン1(有酸素性持久力):基礎持久力の向上に最適なペースゾーンです。
ゾーン1〜2の境界は、有酸素性閾値と呼ばれ、脂肪を燃料として利用する能力を高めます。
- ゾーン2(有酸素パワー):マラソンペースの向上に最適なペースゾーンです。
- ゾーン3(乳酸閾値):閾値から2~5%低いペースと高いペースのゾーンで、持久力向上に適しています。
- ゾーン4(無酸素性持久力):スピード能力の向上に最適な高強度のペースゾーンです。
ゾーン4〜5の境界は、VO2maxペースと呼ばれ、およそ3~7分間維持できる強度を指します。
- ゾーン5(無酸素性パワー):スプリント能力を向上に最適な高強度のペースゾーンです。
Training HubとCOROSアプリの両方でペースゾーンが確認可能
出力ペースもこの5つのペースゾーンに対応しています。トレイルランや起伏のある場所でのランニングで出力ペースを把握することで、フラットコースでのペース換算での努力度を参考にすることができます。
コーチングインサイト
ワークアウト作成はときに複雑ですが、トレーニング計画を立てやすくするようにペースゾーンごとのワークアウト例は以下です。
ペースゾーン | ランニングレベル | 1回の推奨トレーニング時間 | ワークアウト例 |
---|---|---|---|
有酸素持久力 | 有酸素レベル | 2時間以下 | 低強度ランニング |
有酸素パワー | 乳酸閾値レベル | 45分以下 | マラソンペースランニング |
乳酸閾値 | 乳酸閾値レベル | 30分以下 | LTインターバル |
無酸素持久力 | スピード | 15分以下 | VO2maxインターバル |
無酸素パワー | スプリント | 8分以下 | ピラミッドインターバル |
ご自身のパーソナルデータから専門的な分析を行いたい場合は、coach@coros.com までお気軽にメッセージをお寄せください!