ランニングレベルテストと安静時心拍数テスト
COROSはシンプルな指標やグラフを通じて、ユーザーのトレーニング評価を明確にすることをサポートしています。そして、今回はランニングレベルテストの内容として、ランニングフィットネスと安静時心拍数のテストについてそれぞれご紹介します。
ランニングレベルテスト
EvoLabは様々な強度において、ユーザーの走行ペースと心拍数のデータからランニングフィットネスを評価します。しかし、オフシーズンや故障明けにおいては全ての強度を満たせない可能性があり、データ収集の精度が落ちてしまうことがあります。このため、EvoLabの主要な測定基準が簡単に評価できる「ランニングレベルテスト」を導入しました。
実施時間 | ステップ | 概要 |
5分間 | ウォーミングアップ | ペースが自由のウォーミングアップ。 |
25分間 | マラソンペースのラン | この強度は走行ペースと心拍数との関係を最も簡単に確認できるペースです。EvoLabはこの段階をメインにユーザーの閾値を確認します。 |
3分間 | 10kmペースのラン | この強度は心拍数を上昇させていくための最初の段階です。 |
3分間 | 5kmペースのラン | 10kmペースのランに続いて5kmペースのランを行い、心拍数が予備心拍ゾーンの90%以上になるように心拍数を徐々に上昇させていきます。 |
3分間 | 5kmペースよりもやや速いラン(オプション) | この段階でまだ心拍数が予備心拍ゾーンの90%未満の場合、5kmペースよりもやや速い3分間のランを行う必要があります。 |
3分間 | 5kmペースよりもやや速いラン(オプション) | この段階でまだ心拍数が予備心拍ゾーンの90%未満の場合、この3分間の5kmペースよりもやや速いランを最後に行う必要があります。 |
5分間 | クールダウン | リラックスしてクールダウンを行ってください。 |
ランニングレベルテストが完了すると、Evolabは以下の指標を算出します:
● 閾値ペース
● 閾値心拍数
● 最大心拍数
ランニングレベルテストをどのタイミングで行うべきか?なぜやるのか?
どのタイミングで行うべきか? ランニングレベルテストは3ヶ月に1回の頻度で、レースのない時期に行うことを推奨します。レースの直前には行わないようにしましょう。
なぜやるのか? このテストはあなたのランニングの改善点を評価し、EvoLabを通じてあなたのトレーニングデータの精度を高める目的があります。
テストに関する注意点
● ランニングレベルテストの前に、安静時心拍数を何度か測定しておいてください。そうすることで、テストの精度が高まります。
● ランニングレベルテストを行う数日前から高強度のトレーニングは控え、十分な休養を取ってください。このテストは終盤に予備心拍ゾーンの90%以上の強度を目標としているので、最後はハードです。
● テスト結果に影響しないように高い標高や気温、起伏や不整地の多い場所などでのテストを避けてください。
● テスト結果の数値が正確でないと思われる場合は、アプリから該当テスト ⇒ アクティビティを選択 ⇒ 右上の編集 ⇒ 体力分析をオフからテスト結果を反映させないことができます。
安静時心拍数
上記のようにランニングレベルテストではその測定精度を高めるために予備心拍ゾーンを使用します。予備心拍数は最大心拍数と安静時心拍数の差ですが、安静時心拍数の数値が正しくないとランニングレベルテストでも正確な結果が得られないこととなります。
データの一貫性と正確性を確保するために、フィットネステストの一環として安静時心拍数を測定する頻度を確保しましょう。そのためには毎朝、起床後すぐに安静時心拍数の測定を習慣化させると良いでしょう。
COROSの数値から学ぶ
以下はユーザーの過去数週間の自動測定と手動測定でのそれぞれの安静時心拍数を示したグラフです。自動測定よりも手動測定のほうが安静時心拍数が低く、かつ波が少なく安定していることがわかります。
(自動測定と手動測定のそれぞれの安静時心拍数グラフ)
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