バッテリーの長時間稼働
スポーツウォッチの購入時に、多くのユーザーが重要視するのがバッテリーの駆動時間です。 スポーツウォッチには「日常使い」「GPSモード」「超ロングバッテリー」など、さまざまなバッテリー駆動時間が設定されています。 経験豊富なユーザーにとっては、自分のニーズに応じて適切な製品を選べばよいのですが、初心者ユーザーにとって複雑な話になりますので、今回はウォッチの稼働時間についてです。
バッテリーの駆動時間はバッテリー容量と使用頻度から決まり、スポーツウォッチはサイズや装着感に制約があるため、電池サイズを大きくするのが難しいです。 実際にはバッテリーの管理や、ウォッチシステムの最適化バッテリーの駆動時間に影響します。 各モードで有効なセンサーの数や精度が異なるため、各モードでそれぞれのバッテリーの駆動時間が変わります。
COROS APEXProの例
► 日常での使用:30日間:1日で60秒程度のウォッチ操作を計10回 / メッセージリマインダー100回 / 着信時のリマインダー5回 / アラーム2回 / 10分ごとに心拍数計測 / 睡眠モニタリングおよび睡眠時の心拍数計測
► 高精度GPSモーションモード:40時間:高精度GPS信号、光学心拍数センサー、およびその他のセンサーの正常使用。
► 長時間モード:100時間:システムはGPSや気圧計などのセンサーの精度を自動的に低下させます。
※機能更新にともなって、ウォッチの推定稼働時間に誤差が生じる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
COROSのウォッチは、バッテリーの連続駆動時間が長いことがよく知られています。高精度モードでも長時間モード(APEX、APEX Pro、VERTIXシリーズのみ)でも場合によっては期待を上回ることがあります。
バッテリー使用推定残量の確認方法
ウォッチのバックボタンを長押し → バッテリー容量からバッテリー情報にアクセスできます。一定期間のバッテリーの消耗速度やその内訳を把握できるだけでなく、日常使用時とGPSモード時の使用推定残量が表示されます。
バッテリー消耗の内訳からその割合を把握することができます。 同時に、さまざまなニーズに応じて機能や設定を調整することが可能です。
バッテリー駆動時間に影響する要因
様々なモードでのウォッチの使用推定時間は、特定の機能の組み合わせによって予測された参考値です。 実際にはウォッチの設定の違いや環境面の影響により推定残量は変化します。 一般的にウォッチのバッテリーの稼働時間に大きな影響を与える要因は以下です。
GPS信号強度
GPS信号強度が弱いほど、信号を収集する頻度が高くなり消費電力が増加します。
リアルタイム心拍測定とオキシメーター(SpO2)の使用頻度
リアルタイム心拍測定モードをオンにすると、手首を上げるたびに心拍数が自動更新されるためバッテリー消耗が早くなりますが、10分おきの心拍測定モードに変更することでバッテリーが長持ちします。
バックライトの点滅
頻繁に照明を当てたり、手首を上げて画面を見るとバッテリーの消耗は早くなります(例:終日のバックライト点滅やナイトモード)
ANT+/Bluetoothへの接続
心拍バンドなどサードパーティのアクセサリを使用する前にはウォッチのバッテリーが十分保たれた状態で使用してください。
ルートナビ機能使用時
ルートナビ機能を長時間使用するとバッテリーの寿命にも影響するので、長時間の休憩中やナビ機能不使用時にそのまま長時間放置しないようにする必要があります。
過剰な頻度の通知アラート
着信やメッセージ、プッシュ通知などはバイブレーションで通知されますが、その頻度が多すぎると消費電力が増加します。
冬期など低温の環境
リチウム電池の特性を考えると、冬場や雪国の高地での使用では、気度の低下により電池の活性が低下し、消費電力が早くなるのが普通です。
バッテリーの減りを考慮したい場合は、バッテリー効率を最適化するために特定の機能を調整してください。 例えば、メッセージの頻繁なプッシュ通知を避けるためにスマートフォンのBluetoothをオフにする、ルートナビ機能を長時間使用しない、リアルタイム心拍測定モードの使用を控える、必要のない振動アラート(心拍アラートやペースアラートなど)をオフにする、バックライトを1日中点灯させずにナイトモードにする、などです。 もし、ウォッチを3ヵ月以上使用する予定がない場合は、バッテリーを80%程度まで充電した後、電源を切った状態で日光や湿気を避けて保管してください。
(カミーユは女子24時間走世界最高記録更新の際にAPEXを使用)
日常生活での頻繁な充電や、トレーニング中のバッテリー切れの煩わしさとおさらば。COROSはソフトウェアとハードウェア両面で優れているのです。