カロリー

摂取したエネルギーは全て吸収されてるのでしょうか?

もちろん、そんなことはありません。人間の体はそんなに強力な吸収能力を持っていませんし、食べるものにも関係します。一般的に、炭水化物の吸収率が最も高く、次いで脂質、タンパク質の順で吸収されると言われています。 通常の食事では、エネルギーの80%以上が吸収され、約20%が使われずに体外に排泄されます。ですから、摂取したものがどれくらい体内に吸収されるかは分からず、おおよその摂取エネルギーが分かるだけでエネルギー消費量も同様です。

エネルギー消費量は正確に計算できますか?

多くの人々は人体の消費エネルギーが正確に計算できるかどうかという問題に悩み、様々な製品の消費エネルギーのデータを計算/比較していることでしょう。この問題を考える時に、まずは体のエネルギー消費は、基礎エネルギー消費(生命維持のため)+運動エネルギー消費(日常活動、スポーツなど)+食事エネルギー消費(食べ物の消化に必要)の3つの側面から構成されていることを知る必要があります。

基礎消費エネルギーや摂食エネルギーは正確に測定することができません。その人の代謝状態、遺伝的特徴、健康度、消化吸収の効率などを知る術がないため、推測するしかないのです。 そのため、GPSウォッチなどといったウェアラブルデバイスは消費カロリーという観点から考えています。



COROSの開発の方向性

運動時のエネルギー消費は、運動強度、個人差、運動能力、スキルレベルなどに影響される複雑かつ多次元的な数値です。 エネルギー消費量は不安定で変動しやすく、さらに気分や感情の状態とも相関があるため、正確に測定することは非常に困難です。 そのため、正確なエネルギー消費量を把握することはほとんど不可能です。

COROSの消費カロリーのアルゴリズムは、正確な心拍データを主な参考情報とし、AIアルゴリズムによる回帰計算を組み合わせることで、実際の消費カロリーに最も近い形で最大化させます。 また、COROSの消費カロリーは、運動時の消費をより反映させるため、基礎代謝カロリー(=安静時の基礎消費量)を含まないため、画面に表示される数値は従来の類似製品よりも低くなります。


エネルギー消費量が正確にわからないとこのデータは何の役に立つのでしょうか?

消費カロリー計算は製品によって異なりますが、同じ運動をしても消費カロリーが少なくなっているか「省エネ」になっているかを判断するためには、1つの製品を基準にして1運動あたりの消費カロリーの相対的な変化を比較することが重要です。 異なる製品を比較してどちらが高く、どちらが低く計算されるかではなく、絶対値を比較しても意味がなく、傾向や変化が重要なのです。


例えば下の例では、3:40/kmのペースで約20kmのランニングを行って800kcal以上のカロリーを消費した場合、一定期間のトレーニングを経て、同じペースと距離で消費カロリーが700kcalに減少したことがわかれば、これはポジティブな良い変化で、体力や走力が改善したということを示しています。