ピッチについて
180という数字は、ランナーにとっては知っておきたい数字です。1分間に180ピッチというリズムがマラソンのゴールデンペースと呼ばれています。このピッチでのランニングエコノミーがマラソンで最適とも見えます。もちろん、全てがそうではありませんが、同じピッチでもペースが違うなど、個人差があります。
ピッチの重要性
ランニングにおけるペースは2つの要素から決定されます。速度=※ピッチ(歩/分)× ストライド長(m/歩)です。ランナーにとってはストライド長の調整は非常に難しいですが、ペースを向上させるにはピッチの調整が重要な要素となります。
※ピッチはケイデンスとも呼ばれます。
COROSのウォッチは、ランニング用としてペースアラートとメトロノームの2つの機能を備えています。
ピッチアラート
COROSのウォッチは、トレーニング中のランニングフォーム修正のためにピッチアラート機能を搭載しています。
例えばLSDを行う時はオーバーペースを避けるためにペースをコントロールする必要があり、ピッチとストライド長の関係性が1番重要です。 ピッチを適正範囲内に調整することで、ペースのコントロールがうまくいき、徐々にペースが上がってしまうようなトレーニングを避けることで、オーバートレーニングを防ぎます。
逆に、高強度のスピード練習、インターバル、テンポ走などの時は高めのピッチゾーンを設定することで効果的にピッチとペースを向上させることができます。スピード練習時にピッチを高めたり維持できると、オーバーストライドやランニングフォームの崩れの改善に繋がります。
メトロノーム
バイブやビープ音を設定でき、トレーニングや筋トレなどで自分のリズムを維持したい場合に最適です。
(バックキー長押し → ツール一覧 → メトロノーム)
メトロノームを使用することで、トレーニングやレースで効率的にペースが把握できるうえに、同じピッチを維持することで良いランニングパフォーマンスが期待できます。メトロノーム機能では様々なピッチを試すことができ、適切なランニングピッチを調整して、トレーニングを通じてコーディネーションを改善します。
ピッチトレーニングの組み合わせ
ピッチのトレーニングは大きく2つに分けられ、1つは通常のランニングトレーニングに加えて腿上げといったエクササイズという組み合わせや、高いピッチと短いストライド長といった組み合わせのトレーニングをこなすことで、ランニング中の高ピッチに対する身体の適応性を向上させることができます。
もう1つは、下肢筋群/柔軟性向上のトレーニングを通じてピッチを上げる、あるいは高ピッチでのランニング時に、筋力不足による故障のリスクを減らすことができます。